「それの打ち上げみたいのやってきただけ、」 そんなちっぽけな事に、ムキになった自分が、馬鹿馬鹿しい でもそれとは反対に、裕をこんなにも失いたくないと思った。 「裕、ごめんね。」 「ううん、」 あたしの体を自分のほうに向けて、抱きしめる貴方の匂いが心を落ち着かせてくれる。 それは、あなたの魔法なのだと、 「俺は美桜香だけ、」 思った。