いきなり悲鳴を上げたのには理由がある。 だって、爽がいきなり私に抱き着いてきたんだもん。 今もだけど。 「眠ってるし」 夢の中で誰かに抱き着いてるのかな? 「お母・・・さん」 小さい声で少しだけ聞こえた声。 「お母さん」小さい声だけど確かにそう言っていた。 やっぱり、寂しいよね。 本当のお母さんに会いたいよね。 偉そうにしてるけど、本当はまだまだ子供なんだよね。 私は爽をさらに抱きしめてあげた。