「俺の靴やる~」 智喜はケンケンしながら雅樹君とやらの近くにあった靴を広い上げた。 「お前、靴投げてたのかよ」 「へへ。あれしか手段がなかったんだよね」 「まあ、助かったけどな」 智喜はすごい。 あんな場面で靴をナイフに命中させるんだから。 やっぱり智喜ずば抜けてすごい奴だ。 「ありがとうグスございました」 泣きながら智喜にお礼を言う優衣。 「全然~。可愛い子を助けるのが男の宿命ですから」