「父さん、義母に話しがあるんだ」 椅子に腰をかけて言う。 二人はこちらを向いて俺の話しを聞く。 「話しってなんだ?」 父さんは真面目な顔をして俺に聞いてきた。 「優衣と正式に付き合うことにしました」 その場の空気が一瞬だけ止まった。 そりゃそうだよな。 血は繋がってなくても姉弟なんだもんな。 「爽が優衣を好きなのは知っていた。見てればわかる」 「はっ?」 俺、優衣が好きだってことバレてたのかよ。