「義の弟を好きになるなんて有り得ないからさ」 俺らがその場を離れようとした瞬間虎は嘲笑うようにして言った。 「虎!やめろ!」 智喜がすごい顔をして虎を睨む。 わかってる。 優衣が俺なんか好きにならないことくらい。 「じゃあね、優衣」 「うん?バイバイ」 優衣は先からなんの話しをしているのかわからないという顔をしている。 馬鹿やろう。 お前のせいで揉めてんだよ。 この鈍感・・・。