「優衣って呼んでいいか?」 「うん!じゃあ私は虎って呼ぶね!」 「ああ」 まるでカップルのような二人。 現れてしまったんだ。 史上最高のライバルが。 「爽さん。優衣は俺がもらいますから」 「優衣は俺のだから覚悟しとけよ」 「楽しみにしてます」 優衣はまた不思議そうな顔をする。 こいつの鈍感さと天然さは多分直せないな。 「優衣。行くぞ」 「うっうん」 俺は優衣の腕を引っ張り倉庫に出ようとする。