「優衣!行くな!」 チビに自分の名前を言われる。 どうしよう。 チビをこのまま屋上に残すこともできないし。 爽の腕を振りほどけない自分もいる。 私はどうしたらいいの? 「純。こいつは俺がもらうから。悪いな」 「キャッ」 何故かいきなりお姫様抱っこを爽にされた。 私はそのまま爽の手によって屋上を出た。 チビがどれだけ悲しい顔をしていたのを知らずに。