「お母さん。再婚することになったの」 それは、ある日突然言われた。 今まで見たことがないくらいの輝いた笑顔で私、松下優衣はお母さんに再婚を告げられた。 「そうなんだ。良かったじゃん」 動揺・・・はしたけどお母さんは今までずっと苦労してたから否定なんてできなかった。 それからは早いものですぐに私とお母さんが住んでいる家に再婚相手が住むようになった。 新しく義父になったのは優しそうな顔をした穏やかな男の人だった。