キラキラサイダー

「…へー…」

コンビニで出会った時の事を思い出しながら相槌を打つ。

「って事は斎藤君、家の手伝いしてるんだね」

これまた今更ながら感心してしまう。

あたしなんか家の手伝いとか面倒臭いから、うるさく言われて渋々やる位だよ。

(えらいなぁ)

なんて、斎藤君に思わず尊敬の眼差しを送ってしまう。

「…や、まァ、俺しかいねェし」

あたしの言葉に一瞬目を丸くした後、照れたようにボソボソと付けくわえてくれた。

えらいなぁ、ともう一度斎藤君を見て。