キラキラサイダー

「…えっ、えっウソ!ほんとに!?」

一拍置いて、あたしは力一杯斎藤君に尋ねてしまう。

「そう、ホント」

あたしの驚き具合に吹き出しながら斎藤君が頷いた。

…うう、何かあたし、笑われてばっかだなぁ…。

「もしかして…この間のコンビニが斎藤君の家?」

斎藤君とこうして話すきっかけになった、方向が違うせいで普段は行かない場所にあるコンビニ。

「そ。あのコンビニの二階に住んでんの」

袋から取り出したポッキーくわえながら斎藤君が教えてくれる。