キラキラサイダー

「…や、そんなにそのパン、うめェのかな、って」

何かアンタ、ニコニコしてっから、と斎藤君。

その言葉にあたしは緩く首を振ってから。

「パンも美味しいけど…嬉しいのは、斎藤君が話してくれるから」

素直にその理由を告げた。

そのあたしの言葉に、斎藤君は何度も瞬きしてから。

「あー…そう…」

とか何とか呟いて。

(あれ、顔赤い?)