キラキラサイダー

「渡辺さん、足とかどっか、痛い所ねェ?」

あたしに大丈夫かと尋ねて来る。

はっ、そーだった。

あたし、転びかけたんだっけ。

(ん?)

ふと見下ろした視線の先。

あたしの腕を、指輪はまった手が掴んで支えてるのが見えた。

「…あっ、わっ、ご、ごめんなさい!」

斎藤君に助けられたんだと今更ながら知ってあたしはあたふたする。