「1つ1つに話をしてくれたりした。
いじめられたり虐待されてること…
荒川先生にだけは言えた。
先生泣いてくれたんだよ。俺の為に。
問題は解決。友達もできた」


『橋本はいい先生に出会えたんだね』

「ああ……」


……でも世の中そんなに上手く
いかない。

『でもそれは、橋本が信じようと
思えたからじゃないの??』


「え……??」

『私は人間自体が嫌いだよ。私自身
も大嫌い。……もちろん橋本も。
個人個人が嫌いなんじゃなくて
みんな嫌いなんだよ。』


「……少しは信じてもいんじゃね??」


私はその言葉にムカッときた。

橋本は……

『橋本は荒川ってやつに愛情もらった
から、んなこと言えるんだよ
私は……一度だってないから。』


足早にリビングを出た。
嫌だった。辛かった。

どうして神様はこんなにも
意地悪なんだろう。

橋本は愛情もらって
なんで私はもらえない??


別に欲しいわけじゃない
……なんて嘘。


ほんとは
そこら辺にいる子達みたいに
お母さん達と遊んだりしたかった

友達作ったり色々したかった