それだけ言い女の人は診察室を出ていった。

「じゃあ…検査しよか……」

先生は私の肩を調べた。
「ん??……………」

先生は深刻な顔をした。
『先生?どうしたんですか?』

「これは…愛さんちょっと診察室出てお母さんだけ呼んできてくれるかな??」

『え…ハイ…』

どうしたんだろう…?

私はお母さんを呼びに行った。

『お母さん…先生がお母さんだけ来てだって…』
「そう…わかったわ…」
お母さんは診察室に入っていった。

チク!チク!チク!

ただ時計の針の音だけしか聞こえない。

『ハァ………』

ため息が出ると同時にお母さんが出てきた。

目が…赤かった…。

泣いた??

『お母さんお医者さん…何て…??』

「もしかしたら…その跡は一生消えないかもだって…手術したら消えるかも知れないの…何かそういう病気があるらしい…」

『………消えなくていいよ…私…お母さんが泣いてたから死ぬかと思った…跡残るぐらいたいしたことじゃないよ…』