「全員不抜け面になってますよ。
あそこを見てください。」



 そう言って指差した方向に、シルディの後ろにいた5人は数歩前に出た。






 針で刺して遊んでいた雪後や、寝転がっていた後。



「我々が憎くて来ているなら、こんな所で遊んだりしない………」




 言いながらシルディは後方をジッと見つめる





ザクッ、ザクッ





 後ろから聞こえる複数の足音に、シルディ以外が振り返り壁になるよう1歩前に出る





「くそっ!!!!
まだ生き残っていたのか…この…、悪魔めッ!!!!!」





 敵意を剥き出しにして武器を向ける男





 その武器の音にシルディが、俯いたままゆっくりとした動きで振り向く。





「カウディ〜!僕らに銃を向けたよ〜?」


「能なしだな・・・・・。
フアルク、まだ行っちゃダメだからな。」


「・・・・・・分かってるよ」



 ガラリと変わるフアルク




「そのまま全員大人しくしてらァァ!!!!!!!!」




 叫びながら男が手にしている青い銃のトリガーに指をかける




「おいこらッ!!
ちょっと動くのストップ!!!!」