「きっと、そこが魔界と人間界の狭間だったんだ。
どんな荒れ地かと思えば……随分と綺麗な場所だった。」


「狭間・・・・。」




 メリーはまさか、ね・・・・。と頭に思い浮かんだ地名は伏せた






「屈託のない女性だった…」




─── 私はキャリア・プラント。ねぇ?川の流れる音がしない?


─── 川?…………確かにする、ね…


─── やっぱり!?私、耳はいいのよ!


─── 耳はって………


─── ねぇ!行ってみましょう!!



 困惑してるクジルの手を引っ張る


─── ここが何処かも分からないのに・・・・


─── そこでゆっくり考えればいいじゃない!
それに貴方、ここが何処か分かんないくらいで怖じ気づく程、か弱い人じゃないでしょ!!




 純粋な笑み



─── 腕を引っ込抜く気かい?しかたないなぁ…


─── ふふ。あら、ごめんなさい!





 初対面の敵同士に関わらず、穏やかな雰囲気で川に向かって歩いて行く