シルディが定めた8日後まで、残りあと5日









ガシャン!!!!ガシャン!!





 手足にはめられた錘は、その重さで動くのを許さない




「叉遊漓彩りなさい!!!!
叉遊漓っ!!!!
お願いよ叉遊漓、

発動してちょうだっ・・・・・!!!!」


「無駄だよ。
ここではトランプが発動しないの、分かってるはずだ。……例えそれが君でもね」




 正面で柵越しに胡坐をかくマトヤ


 掘の深い顔






「マトヤさん・・・。
私、やっぱり牢獄の番人送りですか?」



 そう問えば少し遅れて返事が来る




「残念だが・・・・・・そうだ。」




 落ち込んだマトヤの姿を見れば、牢獄の番人送りを避けようとしてくれたのが、すぐに分かる





「メリーすまんが、今の私の地位では力になってやれん」


「なにをっ!!
・・・・この機関で私に手作りケーキを食べさせてくれるのは、マトヤさんだけです。……感謝しています」



 目を伏せるのは、優しくしてくれてるマトヤに迷惑をかけている、自分の出来の悪さに嫌気が刺すから





「なぁに、今では娘の様なものだ。いくらでも世話をやかせなさい」



「!!!・・・・」





 笑いと涙が出そうになる




「(まだ若いくせに、27歳のくせに、なのに娘って・・・・)」