男達を見送った少女が、再びシルディ達に向き直る
「・・・お会いできて光栄です、シルディ公爵様」
一転した態度でにっこりと微笑み、しっかり目を合わせ丁寧に挨拶する少女
「こちらこそ、お目にかかれて良かったですよ・・・・メリー・アレッサ嬢。」
カウディ達が左右にズレ、シルディがハッキリ見える
「私のこと知ってたんだね。
・・・・・ねぇ、背筋がゾワゾワしてたまらないよ・・・その威圧感、押さえてくれる?」
眉を下げて困った顔をするメリー
「……………」
スッと消えた威圧感に、メリーは花の様な笑みを浮かべた
「弾の被害に合わない様、盾になってくれましたね。感謝しますよ」
涼しい顔で言うシルディに、メリーの眉が又もや垂れ下がる
理由は、皮肉にしか聞こえないからだ
「(コロコロと表情が変わって飽きない人ですね)」
「気分を害したなら謝るわ。
お兄さん達ならあんな弾、どうってことないでしょうし・・・。
ごめんなさい・・・・・・流石にこちらの喧嘩が原因で飛んだ弾を、お兄さん達に避けさせる訳にもいかなくて・・・・・ただの私のエゴなんですけどね、」
申し訳なさそうな彼女にシルディの目が僅かに開く

