空中ブランコ






「くッ!!ガキに命令される覚えはねぇ!!!俺はバンピールだぞ!!!」



 一瞬恐怖に揺らいだが、相手が女であることで気を持直した




「そぉ……残念。
あなたが言う、その誇り高きバンピールには、元帥の区別も付かないのね。」




 叉も残念そうに肩を落として下を向く―――――。


 そして前髪から覗く目




「・・・たかだか4レベルある内の3レベルのバンピールハンターが、偉そうに元帥に銃を向けてんじゃないわよ。」




ぽっか〜〜〜〜ん


 余りにも抑揚のない声に、フアルク達は唖然とする



ヒソ
《あ〜あ。今ので彼のプライドはケチョンケチョンね》


《アイツの攻撃力・・・・カウディと同じだぞ。》ヒソ



 ロシームとスンネが少しばかりか同情した




ヒソ
《フアルク、元帥ってなんだ?》


《なにロシード、知らなかったの?
聖者には、大きく分けて初級ハンターの4レベルがあるの。その上に中級ハンターの“特攻隊”。
その上の“特別暗部”
そして、上級の元帥があるんだ。
彼は初級レベルの4レベルのうち、3レベルのバンピール。
そして彼女が元帥なら、最高値の元帥ってことだね。

聖者は元帥によって成り立ってるんだよ!》ヒソッ


《へぇ〜》



《………》《………》




 シルディとカウディは終始無言