先輩の言いなり








「あぁ・・・!」






帰る準備が終わって、教室を出た瞬間思い出した、課題。






今日までに提出しな、原点されてまう。










「葵、ごめん」





あたしは、聞こえるはずのない葵に謝り、教室に戻った。









「・・・はぁ~」





課題の量を見て、思わず溜め息が出た。







・・・これ、終わるん?







普通、課題は家でやってくるものやねんけど、ド忘れしてたあたし。




自分のアホさに嫌になる。







溜め息をついて、ノートにシャーペンを滑らせた。