「まだ、とかじゃない。俺は、これからもずっとや」







旭は俺を見て、必死に言う。







「もうええやん。そろそろ抜けろよ」





そうやって言ってくれるのを見ると、ほんまの友達なんやって思う。





「抜けるなんか、ありえへん。忘れたらアカンことなんや」







旭が黙って俺を見る。




居心地が悪かったから、



トイレ行くわ



と言って、教室から出た。