弁当を受け取り、教室に戻ると、旭が話しかけてきた。 「さっき喋っとった、あの可愛い子、誰?」 可愛い子、って、神埼のことか? 「あ~・・・パシリ」 目を丸くして、俺を見る旭。 「・・・パシリ?」 悪いかよ。 いや、悪いかもしれんけど。 旭には関係ないやろ。 「あんな可愛い子、パシリにするとか、お前最悪やな」 旭はケラケラ笑った。 馬鹿にしとるお前も、相当最悪やと思うけど。 .