その日から、早川先輩を観察することが、あたしの習慣になっていた。 「早川先輩ってほんまかっこいいよね」 後ろから聞こえた、クラスメートの声。 彼女とその友達も、あたしたちと同じように運動場を見ていた。 「やっぱ、早川先輩モテるんやね」 隣におった葵があたしを見て言う。 「結奈、告白してみたら?」 .