30分後、インターホンが鳴った…心臓が痛くなって来る…

『姉貴、何……あれ?弥恵も来てたの?』

『そ…弥恵、こんなに荷物持って来た』

お姉は私の荷物に視線を送り、裕亮に教えた。

『…って事は、弥恵が何か悩んで、家を出ちゃう様な事を、俺がやらかしたって事だね;;…ごめんな…気付いてやれなくて』

裕亮は申し訳無さそうに、私の隣りに座り謝った。私は、首を横に振る事しか出来なかった…何て話を切り出したら良いのか解らなくて、自然と手が小刻みに震えていた…

『……弥恵、一人で目茶苦茶悩んでたよ…裕亮は仕事忙しいし…』

『はぁ;;…俺、何の為に弥恵の傍にいるんだろ;;』

お姉の言葉に、裕亮は反省し頭を掻き俯いた…

『私的には、嬉しい事態なんだけどね♪』

『あぁ…姉貴、Sっ気あるし』ボソッ

『裕亮』

『そんな事より…弥恵…弥恵の悩み…聞かせてくれる?』