自然と涙が溢れ出した…

…こんな私が母親なんて…赤ちゃんに申し訳ない…



でも…責任持って、ちゃんと育てるから…幸せにしてあげられないかもしれないけど…一人で育てるから…


グッと奥歯を噛み締め、涙を拭いた。荷物を大きめの鞄に詰め込み、メモ用紙に一言書いて家を出た。

向う先は、私の実家…では無くて、裕亮のお姉の家。困った時は、いつも親身になって相談にのってくれる。
電車で二駅目で降り、徒歩5分…お姉のマンションに着いた。

インターホンを押すと、お姉は驚いた表情でドアを開けてくれた。
家の中に通して貰い、リビングに座る…

『どーしたぁ?弥恵らしくないじゃない…一人で沢山抱え込んでるみたいね?』

テーブルにコーヒーをコトンと出してくれた…不意に吐き気が込み上げて来る…コーヒーの匂いが…胃を刺激する…
急いでトイレに駆け込み嘔吐した…気持ち悪い…苦しい…