御互い、異性として見て無いからか、何事も無く過ごしている。


ガチャ…
『ただいまぁ』

玄関で裕亮の声がした…足音が近付き、部屋の扉がノックされた…

トントン
『弥恵<ヤエ>…開けるぞ?』

そう言い、ゆっくり扉が開かれた…私を見て、ニコッと微笑み近付いてくる…

『少しは良くなったか?…はぃ、弥恵の好きなプリン』

『ありがと…感謝します』

『スプーン持ってくるな…起きれるか?』

『…ん…』

私が体を起こすのを見届けてから、裕亮はスプーンを取りにキッチンに行った…

戻って来た裕亮は、私にスプーンを渡した。

『それ食って待ってろよ…今、お粥作るから…って言っても、温めるだけだけどな(笑)』

『クスッ…ありがと…裕亮…良いお嫁さんになれるね♪』

『言うなら、良い旦那さんだろ;;』

裕亮は、苦笑いしながらキッチンに行ってしまった。