『さっすが!
でも僕、争うつもりはないんだ。』


「ならぬ。
野放しにすればまた人間を襲うだろう?
ここで…私が止める!」


私は聖剣を構えた


『だから、なんでそうなるの?』


まだ何か言おうとするヴァンパイアに私は勢いをつけて切りかかる


『あー…、ゴメン。』


「は?」


すると私の聖剣は、ヴァンパイアの手によって軽く受け止められていた


「なっ!?
聖剣を…!??」


そしてそのまま弾かれる


『あはは、何か殺されちゃいそうだからお暇しようかな。』


「おまえ!!!!
逃げるのか!?」


『逃げないよ。
きっとすぐにまた会うさ。
僕も8年目に生まれた運命の子だから。』


「!?」


そう言い残して、瑠璃色の髪のヴァンパイアの姿が消えた


「あいつも8年目に…?」