ねぇ、覚えてる?

私達の出逢いは最悪だったね。


丁度、あの日もこんな雨の日だった。



藍兄、今でも思い出すよ。



あの日見た桜は雨に濡れて、悲しい程美しかった。






第一章―――Rain―



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