泣き終えて、喋り終えた後。


桜と美和子は俯いていた。



「桜…?美和子?」



「ねえ、奈美。

その忍崎とやら殺してきても良い?」



桜は真っ黒笑顔。

ちなみに、桜は中学ちがくて、美和子は同中。



「えっ!?」



「どうかん。
桜、行こうか」



「待て待て待て!!」



二人がマジで立ち上がって、真剣に焦ったあたしは一緒に立ち上がった。




ギュッ




「奈美は悪くないからね」



「そう。
全部あの忍崎っつー馬鹿が引っ掻き回しただけだから」



二人に手を握られた。
2人とも、真剣な目をしていた。



「とりあえず、その忍崎っての気に入らない!」



「中学時代からあたしの奈美に付きまとってたな…そういえば」



美和子は思い出すようにアゴの下に手をつけた。





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