笑顔のあとはすぐ不安。


これの繰り返し。



「・・・り!あーいり!」



気づくとあたしの目の前で手を上下させてる瑠衣がいた。



「あっ!ごめん、ごめん!なにー?」



あたしは手をあわせて謝る仕草をしながら言った。



またバレないように。



「もー。ぼーっとしないの!」



瑠衣はそういうといつものように腕をくんだ。



「そろそろ交代だから愛梨は隼人くんと校内まわってくれば?」



瑠衣はそこらへんにあったメニューを立て直しながら言った。



「わかった」



あたしはニコッと微笑むと瑠衣の横を通り過ぎようとした



でも通り過ぎる直前で瑠衣に腕を掴まれた。



「ねぇ。愛梨なに隠してるわけ?」



瑠衣は真剣な目つきであたしを見た。



その目があまりにも真っ直ぐであたしはわざと目線をそらしてしまった。