“キィィイイ”



な、何?



「雨音ちゃん、気をつけて!ここから危ないから」




『そんなこと言われても・・・きゃ』




「・・・ったく、テマかけさせんな。」




響の低い声が聞こえた瞬間、フワッといい匂いがあたしを包んだ。



響の制服で視界がいっぱい。



『え・・・ちょ・・・』



“離して!”そう言おうとしたら、すぐに視界が開けた。



着いたみたい。