「なぁ…」 須川に声をかけると睨み返してきた。 いや、ビックリしただけだろう。 「屋上…行ってもいいか?」 「…出来た。」 須川はミシンの上糸を掛け終え スタスタと自分の持ち場へ帰って行った。 それから、 須川が上糸を掛け直したミシンは好調が良く くねくねした道を描き進んでいった。