ぬいぐるみに恋する少女




「ただいまー。」




姉ちゃんがノックもせずに部屋に入ってくる。




そして、姉ちゃんは俺が持っている本に目が止まった。






「これ、読み終わったよ。」



「おっ、どうだった?」




「ベタな話でした。」



「そっか。」



姉ちゃんは困った顔で本を受け取り、いすに座った。