だけど、そこには緊張感とか "何か話さなきゃ"っていう焦りはなかった。 なんだか…落ち着くっていうのかな…。 「アキラって…いうの。」 へ? 俺は須川を見た。 須川はギュッとぬいぐるみを抱きしめる。 「アキラっていうの…。」 その声は小さくてか細くて消えてしまいそうな声。 でも、優しさもあった。 "アキラ"・・・そのぬいぐるみの名前か・・・。