ぬいぐるみに恋する少女




俺はとぼとぼと押入れから布団を引っ張りだす。






「なぁ、俺、みゆきちゃんと喋っちゃった♪」



男子の一人が皆に自慢している。




「マジかよー。いいなぁ~、俺も橘軍団と組みたかったぁ~。」



と池田。



へいへい、俺が悪いんです、すいません。






「でもさぁ、滝崎って意外にモテるんだぜ?」




「へ?」



うなだれていた池田がひょぃっと顔を上げる。