ぬいぐるみに恋する少女



俺は窓側の後ろの席で一人ポツリと読書する女子を見た。



「なぁ、岡田。あいつ誰?」



「あ?あれ伊藤花だよ。なんか地味だよなぁ。」



「俺、行ってくる。」



「はぁ!?」



俺は岡田を無視して伊藤に近寄った。




近付くと静かな存在感がある。