返答が単純。 理屈じゃ通じない。 でも、今の俺じゃそれしか言えない。 子供だから難しい言葉なんて分かんない。 「忘れないでね。あたしのこと。」 「忘れない。」 須川はギュッと抱きしめ返してくれる。 須川の体温が暖かくて俺はそのまま眠りについてしまった。