ぬいぐるみに恋する少女




「佐藤くんのお父さんが来たら送ってくれるって。


さっき施設にも電話してくれたし。」



「そっか。」



「佐藤くんの家族って良い人だね。」



須川の言葉にちょっとさびしさを感じる。



俺は自然と須川を抱きしめていた。




「俺がいるじゃん。」



「でも離れちゃうよ?」



「だけど俺は好き。」