ぬいぐるみに恋する少女







「須川、一緒に帰ろうぜ?」



お別れ会が終わり、俺は須川を誘った。




「えー!?須川さんとは私たちが一緒に帰る約束してたのに…。」


滝崎が口をとがらす。



「ごめん。今日は須川と帰らせてくれ。」



俺は頭を下げた。



滝崎は少し黙りこんで、それから承諾してくれた。




「佐藤くん、素直になったね♪」



「…うっせぇ!」



俺は滝崎にあっかんべぇをして須川を連れ去った。