「ごめん、やっぱりお前と付き合えない。」 俺は橘を屋上に呼びだして頭を下げた。 「うーん、言ったじゃん。 べつに好きじゃなくても表面的に付き合うのでいいって。」 「ダメだ。そういう曖昧な関係になりたくない。」 橘はクスッと笑う。 「顔に似合わず純粋くんなんだね。」 えっ、俺、遊び人な顔してんの?