ぬいぐるみに恋する少女




「重傷ね…。とりあえず、あなたの部屋に行って悩みを聞きましょう。」



姉ちゃんは深刻な顔を見せ、そのまま俺の部屋まで俺の腕を引っ張った。



「さてさて、お悩みを聞かせてください。」


「えーっとですねぇ、簡潔に言いますと…。


相手が俺のこと好きと思われるのに、俺は相手に避けられるのですが…。」




姉ちゃんはきょとんとする。



「好きって相手から言われたの?」


「いいや、友達がそう言ってたよ~みたいな。」



姉ちゃんは腕を組む。