ぬいぐるみに恋する少女





俺は塾から帰ってきて気付いた。



須川は俺のこと好きならなんで俺のこと避けてたんだよ…。



そこが理解できない。



やっぱり池田がデタラメ言ってんじゃないのか?




「どーしたの?フミヤくぅ~ん?お悩みですか?」


姉ちゃんが無邪気な笑顔で笑う。



「えっ…なんで分かったの?」



「えー、だって玄関で険しい顔して悩んでいる人初めて見たよ?」



言われてみれば、俺、玄関で靴履いたままずっと考え込んでいたみたい。