「体操着袋とランドセルを交換しよう。」 俺は手に持っている須川の体操着袋を差し出し、もう片方の手でランドセルの取っ手をつかんだ。 「やだっ!」 須川はそれを拒み、スタスタと先を歩く。 俺は呆気に取られた。 あいつってたまにこんなふうに意地を張るよなぁ…。 俺は溜め息を付いて、そのあとを追った。