ぬいぐるみに恋する少女




俺は須川の頭をなでる。




「言ったじゃん。俺がアキラの代わりになるって。」




俺がこいつを守るって決めたんだ。




「でも…アキラはあたしの頭を撫でてくれなかったよ?」



「そっか。」




その言葉にちょっと胸が躍る。



俺、アキラよりこいつのこと守れるかも。







でも、それはすぐに消え去るものだった。