ぬいぐるみに恋する少女



俺は休み時間に須川に聞いた。



「本当に教科書忘れたのか?」



須川は無言のまま机から国語の教科書を出して俺に渡す。




俺は黙ったまま教科書を開いた。




教科書の中は赤や黒など様々な色で乱雑に書かれた暴言で内容が読めなくなっていた。





さっき笑ってた女子たちか…。




「文句なんて言いにいかないでね?」



須川はうつむいたまま言う。