国語の時間中。 新しい単元に入ったので蛇行して一人一人教科書を段落ごとに読むことになった。 そして、須川の番。 「はい次、須川。」 須川は黙ってうつむいている。 「須川、どうした?」 須川は困った顔で顔を上げ、先生に目で訴える。