次の朝、俺は学校に先に来ていた橘に声を掛けた。



「橘…昨日は親を説得してくれてありがとう。ごめんな。」



橘はいつもの愛想はなく、つんとした顔を向ける。




「対物性愛者とお幸せに♪」



皮肉たっぷりの言葉で返す橘。



俺は困った顔でその場を離れた。