「・・・・。」 須川は横を向き、体育座りでうつむく。 「修学旅行先のお土産屋にアキラと同じぬいぐるみを買いに行ったんだろ?」 須川はコクリとうなずく。 そして、涙を流す。 「アキラの…変わりなんて居ないのにさ。 ぽっかり空いた左手が妙に寂しくて…。 つらくて、耐えられなかった。」 須川はひっくひっくっと両手で涙を拭う。