ぬいぐるみに恋する少女





いや、一番は橘だ。


女に暴力をふるうなんて最低な男だな俺って。




「杉山先生、私、ちょっと用が出来てしまって…。」



さっちゃんは少し冷静さを失っていた。



「どうしたんだい?」




杉山先生が冷静に問うとさっちゃんはおぼつかない声で言った。








「須川さんがまだ家に帰ってないと施設から連絡が…。」




須川…!!?




「フミヤ!どこ行くの!?」


考える間もなく母親の声を背に俺は走って指導室を出た。