ぬいぐるみに恋する少女





橘は落ち着いたように肩を下ろす。




「やっぱり…"美咲"って呼んでたのは


私に縛られていたからか…。」




「ごめん。橘…。」




橘は首を振る。



雨で体がびしょびしょだ。





「橘…あのさ…お前は須川の恋人を殺したんだぞ?」



"へ…?"と橘は顔を上げる。